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あなたの測り方は大丈夫?
今日から見直す血圧の正しい測り方について

血圧は、たえず変動をしています。
この記事では、家庭血圧の正しい測り方や、測定時の注意点などを具体的にご紹介します。

目次
この記事の監修医師
横浜市立大学附属市民総合医療センター
腎臓・高血圧内科
平和 伸仁 先生

血圧の正しい測り方について

家庭で血圧を測定するには血圧計を購入する必要があります。
家庭血圧計には測定部位によって上腕用、手首用、などの種類がありますが、高血圧治療ガイドライン2019では上腕式の使用を測定方法として定めています。また、適切な測り方も求められています。

収縮期血圧/拡張期血圧とは

家庭血圧の測定知識として、まずは収縮期血圧と拡張期血圧を理解しましょう。

収縮期血圧
「上の血圧」のことで、心臓が収縮し、血管にもっとも強い圧力がかかっているときの値を指します。
拡張期血圧
「下の血圧」のことです。心臓が拡張しているときに、血管にかかる圧力の値を指します。
収縮期血圧/拡張期血圧について

血圧測定時の正しい姿勢

測定時の前提として、静かな部屋で過ごしやすい温度にしましょう。測定前にタバコを吸ったり、飲酒やカフェイン摂取をしたりしないようにしましょう。
血圧を測るときの姿勢は「イスに座って脚を組まずに、背もたれにもたれてリラックスした状態」がよいでしょう。座った状態で1〜2分安静にしたのち、計測をはじめてください。

血圧測定の流れ

正しい姿勢でイスに座ったら、血圧を測定しましょう。上腕式血圧計を使った正しい測定の流れをご紹介します。

測定するタイミングと頻度について

静かな部屋で過ごしやすい温度にしましょう。家庭血圧測定のタイミングは1日2回。朝と夜に行うことを推奨しています。

朝の測定タイミング
  • 朝は起床後1時間以内に測定しましょう
  • トイレを済ませ、朝食・服薬前に計測しましょう
夜の測定タイミング
  • 夜は就寝直前に測定しましょう
  • 飲酒後や、入浴の直後は避けて測定しましょう

原則1機会で2〜3回測定し、平均値をとると結果がブレにくいとされています。また、朝夜の測定結果を記録して主治医に見せられるようにしましょう。

血圧を測定するときの注意点

血圧の状況をきちんと把握するために、毎日なるべく同じ時間帯に、正しい測り方を継続しましょう。
また、血圧は高齢になると上がりやすく、季節は冬に上がりやすいとされています。
毎日の計測で「今日は血圧が高い」「今日は血圧が低い」と一喜一憂するのではなく、1ヶ月や1年など長期的な推移をしっかり記録すると良いでしょう。

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