あなたの診察/検診時の血圧は?
あなたの血圧は、正常血圧です!
この血圧を維持できるように適切な生活習慣を心がけましょう。あなたの血圧は、正常高値血圧です!
生活習慣の改善を行いましょう。
3〜6か月後に再度血圧の測定を行い、高血圧でないか確認しましょう。
※まずは医師に相談しましょう。
あなたの血圧は、高値血圧です!
生活習慣の改善を積極的に行う必要があり、通院を強く推奨します。
あなたが今行うべき血圧の管理方法を確認しましょう。
※まずは医師に相談しましょう。
あなたの血圧は、高血圧です!
生活習慣の改善を積極的に行う必要があり、通院を強く推奨します。
あなたが今行うべき血圧の管理方法を確認しましょう。
※まずは医師に相談しましょう。
あなたが今行うべき血圧の管理方法は?
あなたが今行うべき血圧の管理方法は?
医療機関への通院を推奨します
3か月後に血圧の測定を行い、高血圧でないか確認しましょう。
生活習慣も意識してみましょう。
医療機関への通院を推奨します
生活習慣の改善を積極的に行いましょう。
3か月後に血圧の測定を行い、高血圧でないか確認しましょう。
「コーヒー(珈琲)は血圧を上げる原因」と言われることがあり、コーヒーを飲むことを控えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、コーヒーと血圧の関係について詳しく解説します。
コーヒー(珈琲)を飲んだら血圧は上がるのでしょうか。
コーヒーと血圧の関係について、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学が行った調査結果をご紹介します。1017人を対象に約30年間追跡した調査の結果、コーヒーを飲む習慣がある人は、コーヒーを全く飲まない人よりも血圧が高いことが判明し、1日の飲む量が1杯増えるごとに収縮期血圧(上の血圧)が0.19mmHg、拡張期血圧(下の血圧)が0.27mmHg上昇していました。
しかし、60歳までに高血圧を発症した割合は、「コーヒーを飲む人でも飲まない人でも同じ」という結果になりました。つまり、「コーヒーを飲むことで一時的に血圧が高くなる」ことがあっても、「コーヒーを飲んだから高血圧になる」ということではない、と考えて良いでしょう。
それでは、高血圧の方がコーヒーを飲むことについては問題はないでしょうか。
ここで、コーヒーに含まれるカフェインと血圧の関係について様々な報告をまとめた研究報告をご紹介します。その報告では、高血圧の方が約1.5〜2杯分のコーヒーに含まれる200〜300mgのカフェインを摂取することによって、一時的に収縮期血圧(上の血圧)が平均8.1mmHg、拡張期血圧(下の血圧)が5.7mmHg上昇したとのことです。そして、同研究ではコーヒーを長期間にわたって飲み続けた場合についても調べています。その結果、長期間(2〜12週間)コーヒーを飲んだ人とカフェイン抜きの食事を取った人、カフェイン入りコーヒーとカフェイン抜きのコーヒー飲んだ人とを比較しても、血圧の上昇は認められなかったということです。さらに、この研究では習慣的なコーヒー摂取と高血圧患者における心血管疾患リスクの高まりとの関連性は認められませんでした。
この研究結果を踏まえると、高血圧の方であってもコーヒーを飲むことは問題ないでしょう。ただし、砂糖やシロップ、ホイップクリームなどの使い過ぎが長期にわたって続くと、体重増加や糖尿病などの他疾患につながる可能性があるため注意しましょう。
コーヒーにはカフェインが多く含まれるため、「飲み過ぎには注意が必要だ」と思う方もいるでしょう。
カフェインには、適量摂取することにより頭が冴え眠気を覚ます効果があります。一方、過剰に摂取した場合の一般的な副作用として、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気をもたらすことがあります。
またカフェインには利尿作用があり、多く摂るとトイレが近くなったり、寝る前に摂ると夜中にトイレに起き眠りが浅くなることもありますので、就寝前には控えた方が良いでしょう。
しかしながら、実は、カフェインの適切な摂取量に関しては個人差が大きいため、健康に及ぼす影響を正確に評価することが難しく、日本ではカフェインの1日の摂取許容量は設定されていません。
海外の研究などからの状況を集約した報告によると、カフェインの悪影響がない最大摂取量は、健康な成人では大体コーヒーマグカップ3杯くらいまで、妊婦や授乳中の女性ではその半分程度が推奨されています。
高血圧予防のためには、食塩摂取量の制限がもっとも大切と言えるでしょう。
食塩摂取量の目標は、厚生労働省が「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本 21の第 二次)」で提唱している目標量は8g未満、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の目標量では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。また、日本高血圧学会は、高血圧患者における減塩目標を1日6g未満にすることを強く推奨しています。
減塩のためには、塩や醤油の使い過ぎや汁物をすべて飲むことを避け、スパイスやレモン汁といった塩分が含まれない調味料を利用することが効果的でしょう。また、野菜や果物、大豆製品に豊富に含まれるカリウムには腎臓から塩分を排泄しやすくする働きがあります。
一方、腎臓の病気がある人はカリウム摂取の制限が必要な場合があるので、主治医と相談する必要があります。
また、血圧を下げる飲み物としては、乳製品や牛乳があります。乳製品や牛乳の中に含まれるカルシウムには血圧を安定させる効果があります。さらに、カルシウムは、乳製品や牛乳から摂取すると、より吸収率が高いことが知られています。
このようにして、無理のない減塩を長く心がけることが高血圧予防につながります。
コーヒーを習慣的に飲むと高血圧を発症するリスクが高くなるかどうかについては、現時点ではまだはっきりとわかっていません。
1日4杯以上のコーヒーを飲む女性では、高血圧のリスクが約10%低下したという報告もあります。現在までの研究結果からは、コーヒーが高血圧のリスクになる可能性は低いと考えられます。また、コーヒーには、心臓病や脳卒中を予防するほか、大腸がんや肝がんの予防、2型糖尿病の血糖値の改善、脂肪燃焼促進による肥満防止など様々な効果が報告されています。
こうしたコーヒーによる良い影響も考慮すると、コーヒーを習慣的に飲んでも問題ないでしょう。
今回の記事では、コーヒーと血圧の関係について、いろいろな研究の結果をご紹介しながら解説しました。現時点では、コーヒーを飲むと高血圧になる、ということはなさそうです。高血圧は症状がほとんどないことが多く、軽視されることもありますが、脳血管障害や心血管障害のリスクになりますので、予防や治療は大切です。
コーヒーは飲み過ぎなければリラックス効果や頭をすっきりさせる効果も期待できますので、ほどほどの量を楽しむようにしましょう。
コーヒーの健康効果とは | 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/coffe-kenkokoka.html
Coffee Intake and Risk of Hypertension: The Johns Hopkins Precursors Study | Complementary and Alternative Medicine.Arch Intern Med. 2002;162(6):657-662.
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/211334
Arthur Eumann Mesas et al. The effect of coffee on blood pressure and cardiovascular disease in hypertensive individuals: a systematic review and meta-analysis Am J Clin Nutr. 2011;Am J Clin Nutr 2011;94:1113–26.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0002916523024814?via%3Dihub
食品安全委員会 ファクトシート
https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf?_ga=2.259196362.1367097299.1668582854-273622958.1668582854
Johanna M Geleijnse Habitual coffee consumption and blood pressure: An epidemiological perspective Vasc Health Risk Manag. 2008;Oct; 4(5): 963–970.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2605331/