あなたの診察/検診時の血圧は?
あなたの血圧は、正常血圧です!
この血圧を維持できるように適切な生活習慣を心がけましょう。あなたの血圧は、正常高値血圧です!
生活習慣の改善を行いましょう。
3〜6か月後に再度血圧の測定を行い、高血圧でないか確認しましょう。
※まずは医師に相談しましょう。
あなたの血圧は、高値血圧です!
生活習慣の改善を積極的に行う必要があり、通院を強く推奨します。
あなたが今行うべき血圧の管理方法を確認しましょう。
※まずは医師に相談しましょう。
あなたの血圧は、高血圧です!
生活習慣の改善を積極的に行う必要があり、通院を強く推奨します。
あなたが今行うべき血圧の管理方法を確認しましょう。
※まずは医師に相談しましょう。
あなたが今行うべき血圧の管理方法は?
あなたが今行うべき血圧の管理方法は?
医療機関への通院を推奨します
3か月後に血圧の測定を行い、高血圧でないか確認しましょう。
生活習慣も意識してみましょう。
医療機関への通院を推奨します
生活習慣の改善を積極的に行いましょう。
3か月後に血圧の測定を行い、高血圧でないか確認しましょう。
高血圧は日本人にとっておなじみの病気ですが、治療を受けて血圧のコントロールが良好な患者さんは全体の1/4程度にとどまると言われています(引用: 高血圧治療ガイドライン2019. 以下、ガイドライン)。
高血圧の治療は、まずは生活習慣の改善に取り組み、不十分な場合は血圧を下げるお薬、いわゆる降圧薬をもちいた治療を行い、目標である家庭血圧125/75 mmHg未満(注:年齢、基礎疾患毎に異なる)を目指します。しかし降圧薬は、種類がたくさんあり、どうすればいいか、何かと困りますよね。
この記事では、代表的な降圧薬の種類、その効果、そして最新の治療について詳しく見ていきます。
降圧薬は、読んで字のごとく、「血圧を降下させることができるお薬」の総称です。血圧は体の中の血液・水分量や血管の硬さ、そしてホルモンの作用などで決まりますので、降圧薬はこれらに作用することで血圧を下げられます。
降圧薬にはたくさんの種類がありますが、医師は年齢や血圧以外の病気の有無などの状況を総合的に考えて、お薬の種類を決定しています。その中でも日本のガイドラインでは、「第一選択薬」、つまりはじめにこの中から選んでおけば大丈夫、という4種類のお薬が明記されています。
少し専門的になりますが、お薬の種類としては、(1)カルシウム拮抗薬(2)アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)(3)アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)(4)サイアザイド系利尿薬という4種類です。
これらは、多くの使用経験があり、長期的に脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気を予防する効果があることが証明されている薬剤なのです。ただ、それぞれ使い方や気をつける点が違うので、患者さんごとに使い分ける必要があります。
お薬を飲み始めたら、もう安心ということではなく薬の効果を安定させるためにも生活習慣の改善が必要な場合があります。
また、服薬方法は医師の指示にしたがいましょう。医師は患者さんにこのお薬が効果でているのかどうか、診察のときに評価をするので、自分の判断で服薬をやめたり、休んだりすることはしないようにしましょう。
また、薬を飲んでいて何かいつもと違う症状があった時は医師に報告しましょう。
降圧薬の種類とその代表的な薬剤、その効果は下記の通りです。目標の血圧を達成するためには、2,3種類の薬を併用することも多いです。最近では、一錠の中に、二種類以上の薬の成分が含まれる配合剤と呼ばれるお薬も増えてきています。
概要: カルシウムイオンの細胞内への流入を阻害し、血管の平滑筋を弛緩させることで血圧を下げます。
代表的な薬: アムロジピン、ニフェジピン、アゼルニジピン、シルニジピン
効果: 血管の収縮を防ぎ、血圧を下げる効果があります。また、心臓への負担を軽減する作用もあります。
概要: 血圧を上げるホルモンの代表格であるアンジオテンシンIIがその受容体に結合するのを阻害し、血管の収縮を防ぎます。妊婦には投与が禁忌とされています。
代表的な薬: アジルサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、ロサルタン、カンデサルタン
効果: 血管の収縮や体の中の水分の貯留を抑制し、血圧を下げる効果があります。
概要: アンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに変換する酵素を阻害し、血管の収縮を防ぎます。空咳の副作用が知られています。
代表的な薬: エナラプリル、ペリンドプリル、イミダプリル、カプトプリル
効果: ARBと同様に血管の収縮や体の中の水分の貯留を抑制し、血圧を下げる効果があります。
概要: 尿の排出を促進し、体内の余分な水分と塩分を排出することで血圧を下げます。
代表的な薬: ヒドロクロロチアジド、トリクロルメチアジド、インダパミド
効果: 体内の塩分や水分量を減少させることで血圧を下げる効果があります。食塩感受性高血圧において特に有効とされています。
概要: 心臓のβ受容体に作用し、心拍数と心拍出量を減少させます。
代表的な薬: ビソプロロール、カルベジロール、プロプラノロール
効果: 主に心臓に作用し、心拍数と心拍出量を減少させることで血圧を下げます。心臓への負担を軽減するため、特に心不全の患者さんに積極的に用いられます。
概要: 血圧を上昇させるホルモンであるレニンの産生を抑えることで、血圧を下げます。
代表的な薬: アリスキレン
効果: レニンは最終的にアルドステロンの分泌を促すホルモンなので、レニンを抑制することでアルドステロン受容体拮抗薬(ARB)と同様に血管の収縮を抑えて血圧を下げる効果があります。
概要: 腎臓にあるミネラルコルチコイド受容体に結合するのを阻害し、ナトリウムの再吸収を抑制します。カリウムが高くなる場合があり、副作用として知られています。
代表的な薬: エサキセレノン、エプレレノン、エサキセレノン
効果: ナトリウムの対外への排泄を促すことで血圧を下げることができます。心不全の患者に対しても有効とされ、よく用いられます。
概要: α受容体に作用し、末梢血管を拡張させ、血圧を下げます。起立性低血圧を生じることがあるので、少量から開始することが多いです。
代表的な薬: カルデナリン、ドキサゾシン、エブランチル
効果: 血管を拡張させることで血圧を下げます。前立腺肥大を伴う患者さんには使用しやすいです。
降圧薬には様々な種類がありますが、高血圧の治療では生活習慣の改善も薬と同じくらい重要です。ガイドラインでも、全ての高血圧患者さんには、「生活習慣の修正」が勧められています。高血圧と言われたら、極端に高い場合を除いて、まずはご自身の食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことが必要となる場合があります。
ただ、そういった生活習慣の改善を一人で取り組むのはなかなか難しいもの。そこで、生活習慣の修正をサポートしてくれる治療として最近注目されているのが、高血圧治療補助アプリです。薬事承認され、保険診療で用いることができる「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」というものがあります。お近くに処方できる医療機関があるか一度探してみて下さい。
概要: 『CureApp 血圧チャレンジプログラム』は、医療機関(病院やクリニック)で処方される、アプリと医師の診療で取り組む、保険適用の高血圧治療プログラムです。
※『「一般向け高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子』おいて、「軽症な高血圧の場合には生活習慣の修正から治療を始めます。薬を始めた後でも、これらの生活習慣の修正は有効で、うまくいくと薬の量を減らすのに役立つ場合があります。」との記載がございます。
1. 高血圧治療ガイドライン2019
https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_noprint.pdf