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CureApp HT 高血圧治療補助アプリ【医療関係者向け】

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"アプリを処方する"とは?
導入事例のご紹介

医師が処方するアプリ第2弾として2022年4月に製造販売承認を取得した「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」(以下、CureApp HT)。
実際のクリニックにおいて、アプリを処方するとはどういうことなのでしょうか?
すでに、禁煙外来において、CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー*1(以下、アプリ)を導入し「アプリ処方」を実践されている、たかの内科クリニック野村和至先生に、処方環境や実際の処方の流れについてお話を伺いました。
*1: CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカーは、「ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の治療補助」を使用目的又は効果として、2020年8月に製造販売承認を取得、2020年12月に保険収載されています。
(2022年6月取材)
野村和至(のむら・かずし)先生
医療法人社団野村医院 たかの内科クリニック 院長
東京大学医学部附属病院、虎の門病院、関東中央病院などで糖尿病治療や高齢者の痩せやフレイルを中心に老年病を研究。
医学博士 内科認定医 糖尿病専門医 老年病専門医•指導医。
東京大学医学部附属病院 老年病科 非常勤講師
板橋区医師会 理事(在宅部・地域医療部)
東京都医師会 医療情報検討委員会委員
日本老年医学会 代議員 高齢者医療委員会委員
Q:実際の診察室でのパソコンの環境を教えてください
A:はい、当院では電子カルテとは別に 画像閲覧用のパソコン、WEB予約やオンライン診療、医療ツールを使用するためインターネットに接続されたパソコンがあります。
インターネットに接続されたパソコン以外の2台(電子カルテ・画像閲覧用)は閉域回線に接続しており、院内への情報にはアクセスできますが、セキュリティ対策としてインターネットには接続していません。
CureApp SC*においても、CureApp HT同様に、インターネットに接続されたパソコンのwebブラウザ上で「アプリを処方」しますので、私はこちらのパソコンにAPS**を入れています。「アプリを処方」するときは、インターネットにつながったパソコンで処方し、その内容を電子カルテに記録するという方法を取っています。
*CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー
**APS:App Prescription Service(アプリ処方サービス)
Q:実際の処方の流れを教えてください
A:まずは、対象となる患者さんにアプリによる治療補助について説明をします。最近の患者さんは、スマートフォンをお持ちの方も多く、アプリをたくさん使われているケースも多くなっていると感じますが、処方する際には「スマホを使っていますか?」と聞くようにはしています。 処方することになったら、Google Chrome を起動し、ブックマークしていたAPS(*)にログインします。患者さんの情報を入力して処方ボタンを押すと、処方コードが発行されますので、そのQRコードを印刷して患者さんにお渡しします。ここまでの作業は数分とかからないと思います。
患者さんご自身でApp StoreかGoogle Playからアプリをダウンロードいただき、先ほど渡した処方コードを入力します。その後アカウント登録などを経て、患者さんの治療プログラムが開始となります。スマートフォンの操作に慣れていない患者さんは、処方コードを印刷した紙を持って、看護師と処置室に移動いただき看護師と一緒にアプリを設定しています。また、時々アプリをダウンロードするためのApp storeやgoogle playのパスワードがわからない方がいらっしゃいますので、そういう時はご家族にフォローいただくようにしています。
とはいえ、患者さんも初めてのことですので、CureAppから患者さんにお送りする「ご利用ガイド」をご家族も含めてじっくりお読みいただくようにしています。
禁煙外来はそこからだいたい2週間程度で再診に来ていただいていますが、その際は、「アプリやってみてどうでしたか?」と声をかけながら、コミュニケーションすることができます。
CureApp SCの場合は、日々の呼気一酸化炭素濃度を医師アプリで参照できるので、禁煙状況の把握と指導に役立てています。
Q:最後に承認を取得したばかりの、CureApp HT 高血圧治療補助アプリについてのご期待をお聞かせください
A:高血圧は、対象患者さんも多く、禁煙と並んで日々の指導が必須だと思っています。とはいえ、これまではクリニックでの指導の時間も限られていたというのもありましたので、ご自宅でも生活習慣の修正指導を受けられるというのはとてもいいことだと思います。血圧手帳としての機能も含めてワンストップでよいのではないかと思います。

こういったスマートフォンを使った行動変容への介入というのは今後治療のベースになってくるのではないでしょうか。そもそも、生活習慣を変えるのは容易なことではありません。あれもダメ、これもダメとなりがちな生活習慣の修正において、アプリを使って楽しみながら達成感を得ていく、そういった動機づけがあってもいいと思います。
保険収載・発売を待ち遠しく思います。

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